東京市場 ストラテジストが読む ICT活用で「リモート相場」活況=三宅一弘
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主要国株価は年初以降、コロナ禍によって3月半ばまで急落、3月後半以降回復相場をたどり、年初水準前後まで戻した。日本株ではマザーズ市場の上昇が目立つほか、世界的にみても21世紀に台頭してきた企業群が主流を占める新興市場の上昇が際立つ。今回の上昇局面は、社会全体でICT(情報通信技術)がフルに活用され、関連銘柄が選好される「リモート(遠隔)相場」と位置づけられる。
まず、コロナ禍で個人、企業、政府の行動が大きく変化しはじめた。個人の仕事や消費、決済、娯楽、教育などの場はリアルからネット・仮想空間にシフトし、リモートワーク(在宅勤務)、オンラインショッピング・決済、遠隔医療や遠隔授業が日常になりだした。企業はデジタルトランスフォーメーション(DX、情報技術による事業変革・価値創出)を加速化し、政府は公共サービスのデジタル化に本腰を入れだした。
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週刊エコノミスト
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