マーケット・金融THE MARKET

プラチナ 鉱山操業停滞が下支え=中山修二

 新型コロナウイルス感染拡大で世界の景気後退は不可避とされ、世界の自動車販売台数が大幅に減少する可能性が高く、実際に中国を筆頭とするアジアの他、欧米でも落ち込みは顕著だ。そのため、先行き産業向けプラチナ需要は自動車向けを中心に落ち込むことは間違いない。その不安からプラチナ価格は戻せば売られるという動きを繰り返している。

 米国はじめ世界各国では経済活動再開により景気落ち込みをカバーしようとしている。その影響は出ており、米雇用統計の改善や5月の米小売売上高が前月比17・7%増と過去最大の大幅増加となったことなど景気回復期待は高まっている。しかし、仮に感染第2波が到来すると、景気対策も効果を失う懸念は払拭(ふっしょく)できない。

残り122文字(全文437文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事