新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 鉄道の悲劇

リニアの挫折 静岡県知事の言動に振り回されるJR東海=佐藤信之

会談を行った川勝平太・静岡県知事(左)と金子慎・JR東海社長
会談を行った川勝平太・静岡県知事(左)と金子慎・JR東海社長

 6月26日、静岡県庁において川勝平太・静岡県知事と金子慎・JR東海社長によるトップ会談が行われた(写真)。

 2027年の品川─名古屋間のリニア中央新幹線の開業に向けて、JR東海の静岡県内の工事は14年に開始されている。基本的には整地と作業員宿舎の建設などヤード(準備基地)の工事であるが、実際には非常口の坑口の掘削が始められていることが判明し工事が中断していた。なお、5ヘクタール以上の開発には「静岡県自然環境保全条例」で自治体との自然保護協定の締結が必要だが、この時の工事は4・9ヘクタールで、県の条例の対象ではなく工事は可能であった。

 JR東海側の会談の目的は、このヤードの工事を再開したいというもの。開発面積も5ヘクタールを超えるため、県の条例により協定の締結が求められることになった。

残り963文字(全文1310文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

11月26日号

データセンター、半導体、脱炭素 電力インフラ大投資18 ルポ “データセンター銀座”千葉・印西 「発熱し続ける巨大な箱」林立■中西拓司21 インタビュー 江崎浩 東京大学大学院情報理工学系研究科教授、日本データセンター協会副理事長 データセンターの電源確保「北海道、九州への分散のため地産地消の再エネ [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事