NY市場 経済回復の長期化に警戒=中川大輔
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7月中旬にかけて米国株式市場は上値の重い展開が続いた。米国の新型コロナウイルスの新規感染者数が4月の単日2万人超から7月には5万人超へ著しく増加したことを考慮すると、株価は粘り強く踏みとどまっている印象だ。感染が増加する南部の州自治体は、経済回復を優先してロックダウン(都市封鎖)を避ける強い姿勢を見せており、株価のサポート材料のひとつとなっている。
一方で、感染リスクの高まりが意識され、人々の活動は再び縮小している。感染が激化するフロリダ州やテキサス州などでは、スマートフォンの位置データから集計される人々の外出活動データや、堅調に回復していたレストラン予約サイトなどでの予約件数が再び鈍化に転じている。米国経済の回復の道程が一層長期化するシナリオを頭に入れておくべきだろう。
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週刊エコノミスト
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