NY市場 米国株に調整リスク=武井章浩
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8月の米国株式市場は、米主要大型株で構成されるS&P500指数とナスダックが過去最高値を更新。アップルの時価総額は2兆ドルを突破し、ハイテク株中心に市場をけん引した。
米国の新型コロナウイルス感染者数は減少傾向で、経済活動の再開やワクチン開発の進展による景気回復への期待感が強い。米金融当局の金融緩和政策も当面続くと見られ、これらが相場を押し上げている。
一方、米国の雇用環境は7月の失業率が10%を超えるなか、最近の週間新規失業保険申請件数は100万人を超えており、景気回復の速度は鈍い。米大手企業のCFO(最高財務責任者)の8割以上が現在の株価は割高と感じているとの調査もあり、実体経済と株価の乖離(かいり)を懸念する見方も少なくない。
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週刊エコノミスト
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