教養・歴史コロナで消える・勝ち残る大学

4大学トップに聞く「コロナでも生き残る条件」 田中愛治 早稲田大学総長

 オンライン授業が普及した今、大学の個性はどこに求められるのか。地方大学の生き残り策は。4大学のトップに聞いた。

(聞き手=市川明代、白鳥達哉、吉脇丈二・編集部、構成=稲留正英・編集部)

オンラインで「しなやかな感性」は育たない

 多くの大学と異なる早稲田の強みは、海外との関係にある。私は「世界に輝く早稲田」と言っている。世界の大学と競合できる存在になるということだ。

 早稲田には、国際的な水準の人材を招へいできる力がある。例えば、米コロラド大、南カリフォルニア大、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校などの教授と、クロスアポイントメント契約を結び、契約期間の4分の1や半分を早稲田で教えてもらう。学生は早稲田にいながら、国際的なレベルの教育を英語で受けることができる。そういう教育を受けた学生が、海外の大学院に留学し、鍛えられて戻れば、国際的な頭脳循環になる。

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