東京市場 ストラテジストが読む 大統領選、早期決着なら市場安定=三宅一弘
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今年の最大イベントの米大統領・連邦議会選挙が11月3日に迫ってきた。現職のトランプ大統領(共和党)に対してバイデン前副大統領(民主党)が挑む構図だが、支持率調査では民主党が大統領、上下両院選とも優勢だ。両候補の公約は好対照で、次期政権の枠組みによって米国のみならず、世界経済にも大きな影響がありそうだ。
両候補とも雇用創出を最重視するが、トランプ氏は減税・規制緩和によって、バイデン氏は政府支出・投資拡大や保育・介護支援によって目指す方針。バイデン氏は大きな政府の原資として法人税増税や富裕層への増税を掲げている。トランプ氏はビジネス界と親和性が高く成長重視、バイデン氏は格差是正の色彩が強い。産業別ではトランプ氏が環境規制の緩和や化石燃料の開発推進、金融規制の緩和を、逆にバイデン氏は環境規制強化や化…
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週刊エコノミスト
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