マーケット・金融THE MARKET

今週のポイント 第3次産業活動指数(11月12日) 9月連休の観光動向に注目=高山武士

 11月12日に経済産業省より9月の第3次産業活動指数が公表される。速報性は高くないものの新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)や感染防止行動による影響が出やすいサービス業について細かい業種の動きを把握できる統計だ。

 第3次産業活動指数は、緊急事態宣言の解除に伴い5月を底にして持ち直しの動きが続いている。ただし、6月は自粛による消費控えからの反動(リベンジ消費)で大きめの反発を見せたが7月以降の回復は緩慢と言える。

 業種ごとに見ると底からの持ち直しという動きは似ているが、落ち込みの幅や足元の活動水準は大きく異なる。小売業や情報通信業は落ち込みが比較的軽微で、回復も速やかに進んでいる一方で、コロナ禍の影響を大きく受けた観光関連産業は、5月にはコロナ禍前と比べて60%近く水準が下がり、反発後もまだ40%ほど低い水準での推移となっている。

残り240文字(全文610文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事