長期金利 0%小幅プラス圏で推移=丹治倫敦
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国内の新型コロナウイルス感染再拡大が鮮明になりつつある。ただ、政府は「Go To トラベル」の打ち止めに慎重な姿勢であり、緊急事態宣言の再発令のような大規模な経済封鎖政策を実施するのか否か、情勢は流動的だ。しかし、そうしたリスクを市場が徐々に織り込み始める可能性はある。実際、日経平均株価が下落するなど一部の市場では影響もみられる。
一方で、長期金利の反応は鈍い。これは、たとえ大規模経済封鎖で経済に下押し圧力がかかっても、日銀が「利下げ」をする可能性が低いためだろう。前回の緊急事態宣言時ですら、日銀は政策金利の引き下げを見送った。10月分の「金融システムリポート」では、3月以降の政策の有効性を強調しており、大規模な経済封鎖時にもこうした政策の延長線上にとどまる公算が大きい。海外金利の変動に対する国内の長期金利の感応度も鈍く、…
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週刊エコノミスト
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