今週のポイント 英・イングランド銀行金融政策委員会(12月17日)=高山武士
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12月17日に英イングランド銀行(中央銀行)は金融政策委員会(MPC)を開催し、金融政策方針について決定する予定である。イングランド銀行は前回(11月)のMPCで、経済見通しを公表するとともに、2021年に1500億ポンドの国債を追加購入するという、量的緩和の延長および拡大の決定を行っている。12月のMPCでさらなる追加緩和を決定する可能性は小さいだろう。
しかしながら、英国経済の状況は短期間で大きく変化しており12月MPCでは、イングランド銀行の景気評価に注目したい。11月に公表した経済見通しでは、英国の実質GDP(国内総生産)は20年10〜12月期に前期比で2%減程度の落ち込み、暦年では20年11%減と他国と比較しても深刻な状況を示唆していた。
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週刊エコノミスト
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