為替 1ドル=98円までの円高予想=唐鎌大輔
有料記事
今年の金融市場も「株高・金利低下・ドル安」の流れが基本と考える。米金融政策の新枠組「アベレージターゲット」は「平均プラス2%」の物価安定が確認されるまで緩和を継続すると銘打っており、これを受けて市場は2024年後半までのゼロ金利継続を当て込んでいる。また、GDP(国内総生産)比で見れば戦後最悪と言える米国の財政赤字も続きそうであり、「ドルの過剰感」も拭いがたい。
こうした状況下、為替市場ではドル全面安が基本シナリオになろう。結果、円高、ユーロ高は継続すると予想する。この点、ユーロ・円相場を考える上では「ユーロと円、どちらか強いのか」という「強いもの比べ」の視点が大事になる。これは明確にユーロだろう。
残り221文字(全文525文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める