米長期金利 FRBは緩和姿勢継続 上限は1.1%程度=小玉祐一
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年明けの金融市場はしばらくの間、本格的に接種が始まった新型コロナウイルスのワクチンの有効性を巡るニュースに一喜一憂する状況が続きそうである。ただし、米国民の約4割が接種に抵抗感を示しているとの調査結果もあり、経済活動が早期にコロナ前の水準に100%戻る展開は期待できない。波自体は小さくなるとしても、コロナの感染が拡大すれば経済活動が抑制され、弱まれば持ち直すといった動きが繰り返される結果、景気回復ペースはならせば緩やかなものにとどまるとみている。
12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、「最大雇用と物価安定の目標に向けてさらなる進展が見られるまで」量的緩和を続けるという新たなフォワードガイダンスが導入された。一部で予想されていた保有国債の年限長期化策や資産買い入れのペース拡大は実施されなかったものの、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は当面の景気に対し厳しい認識を示した。また、インフレについても抑制され続けていると評しており…
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週刊エコノミスト
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