DX 加速するビジネス変革投資 古参の富士通、NEC脚光=津村知生
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デジタル技術による業務・ビジネスの変革を示す「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉が、世の中にすっかり浸透した。これは、経済産業省が2018年に発表した「DXリポート」の影響が大きいだろう。同リポートでは、日本のIT関連費用の8割は複雑化・老朽化したシステムの維持・運営に割かれているなど構造的問題を指摘。DXのようなビジネスの価値向上を目的としたIT投資に資金・人材を振り向けられなければ、経済損失は25年以降、年間で最大12兆円に上る可能性(「2025年の崖」)を示唆し、DXの必要性を認識させた。
そういった中、ITサービス業界は、顧客のDX意識の高まりやクラウドの浸透から19年度には市場規模が過去最高となる12・2兆円を記録した。さらに新型コロナウイルスの感染が拡大。テレワークを筆頭とした人々の行動変容により、デジタル化対応が急務となったことで、DXの機運は足元でより高まっている。今後も、「オンライン化」や「非接触」などをテーマとしたDX投資は継続すると想定され、その業務を受託するシステ…
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週刊エコノミスト
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