ゲーム 任天堂「スイッチ」が好調 ソニー「PS5」は出遅れ=安田秀樹
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2021年におけるゲームセクターの投資テーマは、「巣ごもり消費」からの脱却になるだろう。新型コロナによる特需の一巡後、ハード改良や新作ソフト投入を継続できるかが、業績拡大のカギとなる。
業界をけん引しているのは、任天堂の「Switch(スイッチ)」(17年3月発売)だ。コロナ禍に伴う在宅需要の拡大で20年2月以降、極端な品薄になったスイッチ本体も、同11月にはその状況がほぼ解消した。ソニーの「プレイステーション5(PS5)」(20年11月12日発売)と米マイクロソフトの「XboxSeriesX/S(エックスボックス・シリーズX/S)」(20年11月10日発売)の両社による新世代機は、供給不足によって需要を逃す「機会ロス」を起こしており、任天堂が年末商戦を独走している。
スイッチのソフトは20年3月に発売した「あつまれ どうぶつの森」が大ヒットしたものの、自社タイトルは手薄な状況だった。しかし、コーエーテクモHDの「ゼルダ無双」が約300万本、コナミHDの「桃太郎電鉄」も国内のみながら約75万本を超える販売を達成。任天堂は従来は自社ソフトに依存した体質だと指摘されたが、そうした弱点も薄れてきている。
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週刊エコノミスト
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