マーケット・金融THE MARKET

東京市場 ストラテジストが読む 強気条件そろう 半導体がけん引=三宅一弘

 新型コロナの感染拡大が続く中で、世界の株式市場は2020年4月以降、「V字型回復」を経て上昇相場をたどってきた。その原動力は第一に大規模金融緩和に起因した過剰マネー、第二に所得補償や資金繰り支援をはじめとする大規模な財政支援、第三に昨年半ば以降の世界景気・企業業績の回復にあった。これら3点は今後の株式相場を占うカギになるだろう。

 米国ではバイデン新政権がスタートした。新型コロナの抑制と経済の立て直しを最優先課題に掲げるが、感染拡大地域の移動・外出制限を強化する一方、現金給付や失業給付の拡充、資金繰り支援、新型コロナワクチンの普及や医療体制支援などを柱とする大型の追加経済対策を打ち出す方向だ。日本も通常国会で20年度第3次補正予算案の早期成立が待たれる。金融政策面では20年12月、日米欧の中央銀行が大規模緩和の継続を明示。…

残り489文字(全文855文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月2日号

バブル超え 日本の実力24 実体経済と乖離する株高にたまるマグマ■編集部26 株価4万円 私はこう見る マネー資本主義が作った壮大なバブル■澤上篤人27 株価4万円 私はこう見る 割高感なく急速な調整はない■新原謙介28 株価4万円を考える 日本“企業”と日本“経済”は違う■山口範大30 日独逆転  [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事