東京市場 ストラテジストが読む 強気条件そろう 半導体がけん引=三宅一弘
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新型コロナの感染拡大が続く中で、世界の株式市場は2020年4月以降、「V字型回復」を経て上昇相場をたどってきた。その原動力は第一に大規模金融緩和に起因した過剰マネー、第二に所得補償や資金繰り支援をはじめとする大規模な財政支援、第三に昨年半ば以降の世界景気・企業業績の回復にあった。これら3点は今後の株式相場を占うカギになるだろう。
米国ではバイデン新政権がスタートした。新型コロナの抑制と経済の立て直しを最優先課題に掲げるが、感染拡大地域の移動・外出制限を強化する一方、現金給付や失業給付の拡充、資金繰り支援、新型コロナワクチンの普及や医療体制支援などを柱とする大型の追加経済対策を打ち出す方向だ。日本も通常国会で20年度第3次補正予算案の早期成立が待たれる。金融政策面では20年12月、日米欧の中央銀行が大規模緩和の継続を明示。…
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週刊エコノミスト
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