経済・企業深層真相

半導体不足で自動車減産 背景に「一極集中」構造

 独VW(フォルクスワーゲン)やトヨタ自動車をはじめ、主要な自動車メーカーが、半導体不足で減産に入った。旭化成子会社の半導体工場火災が原因との一部報道もあったが、日本の半導体工場が世界の半導体供給に影響力を発揮していたのは、30年も前のこと。直接の原因は、ほかにある。

 2020年上期、自動車業界は新型コロナウイルス禍による工場操業停止や市場低迷によって売り上げを落とし、半導体の発注を減らした。一方、半導体業界は、ゲームやエンタメ系の巣ごもり需要やテレワークの広がりで、むし…

残り359文字(全文597文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月13日号

電力が無料になる日 NTT、東電、トヨタが拓く未来14 NTT、東電、トヨタの共闘 捨てる再エネは「宝の山」■金山隆一18 インタビュー 森島龍太・電池サプライチェーン協議会業務執行理事「電池は国家のエネルギー戦略そのもの」19 電池のリユースは自動車業界の命綱■藤後精一20 EV電池の送電接続こそ [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事