新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online

Sponsored

気鋭のプライベートバンカーが描く 金融の未来予想図とは

 

 コロナショックが冷めやらぬ中、急成長しているIFA業界。その中で、超富裕層・富裕層に特化したIFA事業を展開するのが株式会社Wells Partners(ウェルズ パートナーズ)だ。同社の創業者であり、スイスでプライベートバンカーとして経験を積んだ福井元明氏に、このビジネスの可能性について聞いた。

超富裕層・富裕層向けの特別な金融ソリューションを提供

 昨年の金融商品販売法改正により創設された「金融サービス仲介業」が今年後半までには始動する見通しだ。銀行・証券・保険など、多種多様な金融サービスをワンストップで提供できる仲介業者が登場することで、金融へのアクセスが容易になり、市場の活性化が期待されている。このような状況の下、俄然注目を集めているのが「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」だ。IFAとは、銀行や証券会社などの既存の金融機関から独立し、総合的な金融アドバイスを行うアドバイザーのこと。

 「最近はIFAの認知が高まり、すでに複数の金融機関とお取引のある方から、中立的な立場でのアドバイスがほしいと、私たちにご用命いただく機会が増えています。中には2社以上のIFA事業者と契約されているお客様もあります」

 こう話すのは、超富裕層・富裕層向けのIFA事業を展開する「株式会社Wells Partners」代表取締役の福井元明氏。同社の大きな特徴の一つが、金融資産1億円以上を保有する富裕層、5億円以上を保有する超富裕層をメインターゲットとしていることだ。

 「欧米の富裕層の多くは銀行や証券会社と同様にIFAとも取引するのが一般的。資産運用も含め、お金に関するあらゆることをIFAに相談するのです。私はスイスで“プライベートバンカー”として、そうした富裕層向けのビジネスを体験しました。この経験から日本の富裕層にも欧米並みの金融ソリューションを提供したいと考え、起業を決意しました」

富裕層向けサービスのノウハウと醍醐味を知る

 福井氏の原点は、大学時代にある。

 「大学時代のある経済学の授業がきっかけで、グローバルで活躍するプライベートバンカーになりたいと思い就職。富裕層向けビジネスを学ぶため、スイスのプライベートバンキング拠点に出向しました」

 プライベートバンキング発祥の地であるスイスでは、富裕層向け金融ビジネスに加え、非金融領域のサービス提供も経験した。

 「例えば欧州のワイナリーやプライベートジェット、ヴァイオリンの購入から、お子様の留学支援や海外旅行のアレンジなど、幅広いサービスに携わりました。どれも、普通の金融機関ではまずできない経験ですから、非常に面白かったですね」

 富裕層向けビジネスのノウハウを身につけた福井氏は、2019年に満を持して株式会社Wells Partnersを創業した。「スイスにいた当時から2020年前後に株価の調整がくると予測していました。そうした不景気の最中には、高度な金融知識を持つIFAへの期待が高まります。実際、過去に海外でIFAが急成長したのはリーマンショックやITバブル崩壊などの時でした」 

 その予測通り、コロナショックによってIFAへのニーズは急増した。全国の富裕層を対象とした、リモート面談(サービス名:リモートPB)の体制が整っていたこともアドバンテージとなり、Wells Partnersには地方の富裕層からの問い合わせも増えているという。

国内IFAにはない独自の特色を打ち出す

 Wells Partnersには、他のIFA事業者には珍しいいくつかの特徴がある。その一つが「チーム担当制」。案件や資産規模に応じて、最大3名の担当者が対応する。

 「欧米のプライベートバンクではチーム制が一般的。チームであれば365日いつでも対応できますし、長期にわたって資産を守り育て、次世代に受け継ぐお手伝いができます。また、複数の担当者が個性を発揮することで、お客様に幅広いソリューションをご提示し、選んでいただくことも可能です」

 幅広い分野のプロフェッショナルが在籍していることも同社の特徴だ(図参照)。

 「税理士、会計士、ポートフォリオマネージャー、アナリストなど、さまざまな分野のトップクラスの人材が集まっています。出身母体もバラバラです。社内では情報交換会や勉強会を通じてお互いの知識や経験をシェアし、スキルアップを図っています」

 勉強会などを通じて、スタッフは未経験の分野の知識や情報を吸収できる。また、顧客へのサービス向上にもつながる。福井氏自身は金融知識だけでなく、最近では能楽や歌舞伎、茶道といった日本文化に関する研鑽にも余念がない。

 「スイス時代の上司に『プライベートバンカーに必要なのはオープン・マインド』と教わりました。私はこの言葉を、偏見を持たずに何でも受け入れ、吸収する力だと解釈し、あらゆる分野にアンテナを巡らせて、学ぶことを自身のミッションにしています。特に日本文化についての知識は、海外進出をする際に必ず役立ちますから」

 国内で快進撃を続けるWells Partnersは、数年のうちには香港やシンガポールなどにも進出する予定だ。「今後10年のうちに、IFA事業者が大手金融機関を超える日が必ずやってきます。その時までに我々は、富裕層向けプライベートバンカーとして確固たる地位を築いていたいのです」

Wells Partners お問い合わせ先 03-6272-9444

https://wells-partners.co.jp

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事