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ドイツ部品業界で進む「脱ガソリン」 EV用蓄電池、設備更新需要で生き残り=高塚一
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電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)をはじめとする次世代自動車の存在感が、ドイツで急速に高まっている。ドイツの乗用車新車登録台数に占めるEVの割合は、2020年の1年間で11ポイント増の14・0%まで拡大した。PHVも9・1ポイント増の12・6%となり、次世代自動車が占める割合は全体の4分の1まで高まった。台数ベースでみても、20年の乗用車新規登録台数はEVが前年比3・1倍の19万4163台、PHVも前年比4・4倍の20万469台にまで増加した。
20年にドイツで次世代自動車がシェアを高めた理由は何か。一つの要因として、ドイツ自動車大手が提供するEV、PHVのラインアップが増えたことがある。ドイツ自動車産業連合会(VDA)によると、20年にドイツ自動車大手が提供するEV、PHVのラインアップは70車種を超えた。フォルクスワーゲン(VW)、アウディ、メルセデス、BMWで国内市場の44%のシェアを占める(20年)。消費者にとっては嗜好(しこう…
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週刊エコノミスト
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