長期金利 0.2%には近づかない=丹治倫敦
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本稿の執筆時点で日本の10年国債利回りは、0・1%付近まで上昇している。
背景には海外金利の上昇に加え、日銀が政策を点検する3月の金融政策決定会合以降の国債買い入れオペ(オペレーション、公開市場操作)減額への懸念があると思われる。実際に日銀がオペの減額姿勢を強めれば、金利はさらに上昇圧力がかかる可能性がある。
金利が上昇する場合は、20年以上の長い年限の国債を中心とした金利上昇になるだろう。海外では、米国の長期期待インフレ(物価連動国債ベース)が2%強まで上昇しているものの、市場は連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げをある程度織り込んでおり、さらなる上昇余地は限定されるだろう。米10年金利が1・5%を上抜けて上昇することは見込んでいない。
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週刊エコノミスト
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