東京市場 ストラテジストが読む 物色は割安・景気敏感株に移行へ=三井郁男
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今年に入り世界的に長期金利上昇が続き、2月末から株式市場は成長株中心に調整した。しかし株価堅調の背景の「金融緩和」と「景気・企業業績回復期待」は継続していて上昇トレンドが続くだろう。
2月半ばまで株式市場は、各国の強力な金融財政の効果で景気は下支えされ、経済指標の改善は業績の押し上げにつながると好意的な反応を続けていた。コロナ感染者数増にもかかわらず、景気は昨年4~6月期を底に実態を上回るスピードで回復が続いた。
各国当局者の景気警戒発言が続く中、米国では期待インフレ率の上昇や国債の増発による債券需給の悪化から長期金利が一時1・6%を超えた。国内の長期金利もマイナス金利政策導入後の最高の0・17%まで上昇すると同時に株式市場は調整した。
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週刊エコノミスト
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