新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

マーケット・金融 バブルか? 暴落か? 世界経済入門

何が起きるか5 穀物暴騰 中国爆買いで大豆「一粒も無くなる」=柴田明夫

中国に輸出されるブラジル産大豆(サンパウロ)(Bloomberg)
中国に輸出されるブラジル産大豆(サンパウロ)(Bloomberg)

 国際穀物価格が7年半ぶりの高値水準にある。指標となる米CBOT(シカゴ穀物取引所)の先物市場の価格は、大豆が昨年4〜6月ごろは1ブッシェル=8ドル台だったが、1月12日には14ドルを突破。小麦も同4ドルから6ドル台後半、トウモロコシは同3ドルから5ドル台半ばにまで急騰した。

 しかし、需給は逼迫(ひっぱく)していない。米農務省が2月9日に発表した2020/21年度(20年後半~21年前半)の世界の穀物生産量は27億トンを超え、5年連続史上最高を更新し、過去最高の豊作となる見通しだ。

 十分な供給にもかかわらず穀物価格が高騰しているのはなぜか。コロナ禍終息後の「穀物需要急拡大」を見据えた先物買いの急増もあるが、最大の要因は「中国の爆買い」だ。

残り1137文字(全文1460文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事