ベトナムの2021年1〜3月期のGDP（国内総生産）が3月25〜31日に公表される。昨年、各国経済が新型コロナウイルスの感染拡大で低迷するなか、ベトナムは感染を抑え込み、経済成長を続けた。実質GDPは4〜6月期に前年同期比0.4%増に鈍化した後、7〜9月期が同2.7%増、10〜12月期が同4.5%増と回復している。

　1〜3月期は感染第3波が発生したが、各地で外出制限措置を実施したことで早期に感染抑制に成功した。1日当たりの新規感染者数は1月末に100人超まで増加したものの、2月下旬には10人ほどに減少している。こうした短期的な感染拡大と行動制限措置は、1〜3月期の実質GDPを下押しするものと見られる。