工業金属&ゴム 銅・ニッケル・アルミ・スズ 中国建設市場過熱で品薄感=新村直弘
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<景気敏感資源にマネー流入 7年ぶりの高値が相次ぐ>
非鉄金属の国際価格が軒並み水準を切り上げている。世界的な株高を背景に、景気動向に敏感な金属に、投機マネーが流れ込んでいる。現在の価格は、中国の輸入の急増、いわゆる「爆食」によって資源不足が叫ばれた2000年代前半や、08年のリーマン・ショック後に中国政府が4兆元の経済対策を打った時と同じ水準である。
非鉄金属価格のベンチマークである銅は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まって間もない昨年3月、需要減によってロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物が1トン当たり4371ドルまで下落したが、現在1万ドルを目指す展開となっている。アルミニウム価格も当時の1・5倍に上昇、ニッケルも7年ぶりの高値を付けている。スズは一時、8年ぶりに2万5000ドルを超えた。足元はドル高進行で調整しているが、それでも非…
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週刊エコノミスト
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