マーケット・金融THE MARKET

東京市場 ストラテジストが読む 内需・景気敏感株が相場を主導=三井郁男

 株式市場は、今年に入り米国長期金利の上昇が続き成長株の株価を抑えたが、割安株や景気敏感株は底堅い動きとなった。年度末にかけて利食いや年金などの組み入れ比率調整の売りが続いたが、新年度は「景気回復・好調な業績」という好環境が株価を下支えするだろう。

 3月の日銀短観では、大企業製造業の業況判断指数(DI)は3四半期連続改善のプラス5で、コロナ前の水準に回復。先行きは自動車が減産する影響などでプラス4とわずかに低下する見通し。2月の鉱工業生産指数は自動車の減産が響き前月比2・1%減で2カ月ぶりにマイナスだ。世界的な半導体不足に車載向け大手ルネサスエレクトロニクスの火災の影響で、目先の供給不足は懸念要因だ。しかし、世界的に景気回復傾向は鮮明で、自動車や産業機械などの…

残り503文字(全文837文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事