東京市場 ストラテジストが読む 内需・景気敏感株が相場を主導=三井郁男
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株式市場は、今年に入り米国長期金利の上昇が続き成長株の株価を抑えたが、割安株や景気敏感株は底堅い動きとなった。年度末にかけて利食いや年金などの組み入れ比率調整の売りが続いたが、新年度は「景気回復・好調な業績」という好環境が株価を下支えするだろう。
3月の日銀短観では、大企業製造業の業況判断指数(DI)は3四半期連続改善のプラス5で、コロナ前の水準に回復。先行きは自動車が減産する影響などでプラス4とわずかに低下する見通し。2月の鉱工業生産指数は自動車の減産が響き前月比2・1%減で2カ月ぶりにマイナスだ。世界的な半導体不足に車載向け大手ルネサスエレクトロニクスの火災の影響で、目先の供給不足は懸念要因だ。しかし、世界的に景気回復傾向は鮮明で、自動車や産業機械などの…
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週刊エコノミスト
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