ドル・円 堅調で底堅いドル=深谷幸司
有料記事
市場のリスク選好を支えるテーマは、金融緩和から財政拡大・保健政策に移っている。米バイデン政権は1・9兆ドル(約200兆円)の追加経済対策を実行に移し、さらに3兆ドル(約330兆円)の財政出動を検討している。新型コロナウイルスのワクチン接種は当初計画を上回るペースで進展し、政権が就任後100日で1億回とした目標を倍増させた。
米国は感染拡大ペースが鈍化し、経済正常化期待が高まる。企業景況感はサービス業でも顕著に改善。雇用改善も足元で加速している。米連邦準備制度理事会(FRB)は現状の金融緩和を長期化すると明言しているが、景気回復と財政拡大により長期金利は明確に上昇。量的緩和縮小や利上げ開始の時期を巡り思惑が錯綜(さくそう)する。
残り134文字(全文452文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める