新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 学者が斬る・視点争点

多様性推進の鍵を握る「包摂」=森永雄太

少数派も声上げられる職場へ

 2020年版厚生労働白書によれば、1989年と2019年の就業者を比べると、25~39歳の男性が大きく減少する一方で、同年齢の女性や65歳以上の就業者数が、増加しているという。人口の減少を背景に、労働力の多様化は今後も進むことが予想される。

 日本企業において、多様性推進は決して目新しい取り組みではないが、その位置づけは大きく変わりつつある。当初は、新卒採用における女性比率の向上や、柔軟な働き方を可能にする制度設計といった人事の取り組みに過ぎなかった。

 最近では、導入された制度の下で多様な人材を活用するマネジメント、すなわち多様な人材を生かす組織風土の醸成や、それを促すリーダーシップの発揮へと関心が広がっている。多様性推進の主語は、「わが社では」ではなく、「私の職場では」となり、推進の鍵は、管理者が握るようになってきた。

残り2233文字(全文2611文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月10日・17日合併号

2025年に上がる株16 トランプ旋風は日本にチャンス 年末に日経平均4万3000円■谷道健太19 トランプ氏は防衛、金融に追い風 日経平均は4.6万円以上目指す■広木隆20 政治関連銘柄 トランプ政策で資源に強い三井物産 「103万円の壁」関連でタイミー■天海源一郎22 日本のトランプ銘柄 スズキ [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事