基礎から分かる固定資産税Q&A=編集部/監修 古郡寛
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身近な税なのに分かりにくい固定資産税の知識をゼロから解説する。
Q1 固定資産税とは?
A 固定資産税の課税対象となる「固定資産」とは土地、家屋、事業用の償却資産、に分かれる。「土地」とは宅地や田、畑、山林など、土地登記簿に登記するべき土地のこと。「家屋」とは、住家や店舗、工場(発電所、変電所含む)、倉庫など、建物登記簿に登記するべき建物のことだ。
「事業用の償却資産」とは、機械や設備、装置、ボートやヘリコプターなど法人税・所得税で減価償却の対象となっている資産を指す。事業用の償却資産は、家屋に含めて評価される建築設備との区別が難しい。壁掛け型のエアコンや飲食店の厨房設備などは償却資産だが、「家屋に取り付けられ、家屋と構造上一体となっている建築設備」は家屋に含まれ、エレベーターや空調設備が該当する。
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週刊エコノミスト
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