プラチナ 長期上昇が見込める=中山修二
有料記事
電気自動車(EV)の普及拡大の動きが強まっており、白金(プラチナ)需要は根強い。パラジウムが割高で白金へのシフトが進んでいることも影響している。新型コロナウイルスの感染拡大が白金需要を萎縮させるとの懸念は、欧米の追加経済対策の実施で薄れており、今後はワクチン接種状況が、白金市場に影響を与えるだろう。
しかし、途上国、特に南アフリカでワクチン接種が遅れており、これによる感染拡大の影響で、同国の白金鉱山の操業が停滞している。白金生産の鈍化は不可避の情勢だ。南ア政府は米ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチン使用を決めていたが、同社のワクチンの安全性への疑問から、接種が進んでいない。さらに、同国政府はファイザー社のワクチンを使わないことを決めており、代替手段も限定されている状況だ。
残り65文字(全文409文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める