九毛九 急成長の中国外食チェーン=富岡浩司/337
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◆Jiumaojiu International Holdings
九毛九(Jiumaojiu、ジューマオジュー)は中国で急成長中のレストラン・チェーンである。1995年に創業者が中国のリゾート地の海南島で前身となる山西省名物の麺料理屋「山西老麺館」を出店して成功を収めた後、2003年に本拠を広東省に移転。15年に「酸菜魚」を名物料理にした「太二」レストランを開店して、全国展開に弾みをつけた。
酸菜魚は四川省の名物料理で、淡水魚と野沢菜のような青菜漬物をトウガラシと中国の山椒(さんしょう)と一緒に煮たものだ。20年1月に香港証券取引所に上場。株価の値動きも良好で、IPO(新規株式公開)価格の6・6香港ドルから21年4月中旬時点で30香港ドルを超える水準まで上昇している。最高値は38・7香港ドル(21年2月16日)。
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週刊エコノミスト
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