過去からの技術を集約したEUVでこそ強みが生きる=木村有仁・東洋合成工業社長
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インタビュー 木村有仁・東洋合成工業社長 EUVで品質要求が高度化 日本の化学の強みを生かす
まだ日本が強いと言われるのが半導体の素材分野だ。半導体産業の成長の中でいかに立ち回っていくのか、注目メーカーのトップに聞いた。
(聞き手=村田晋一郎/浜田健太郎・編集部)
── 露光工程で用いられるフォトレジスト(感光材)の原材料を手掛けており、2021年3月の決算はかなり好調だった。
■期初の段階では新型コロナウイルス感染症の経済への影響が懸念されていた。これまでITバブル崩壊やリーマン・ショックなど景気が悪くなると半導体の市況は悪化した。しかし、今回は逆にコロナでDX(デジタルトランスフォーメーション)が進展し、半導体業界の成長がかつてないほど加速している印象を受ける。当社の製品も最先端プロセスから成熟したプロセスの製品まで総じて売り上げが伸びている。
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週刊エコノミスト
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