急所を抑えられた中国は半導体国産化を急ぐ=高口康太
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半導体 中国の反撃 制裁リスクに備え在庫確保へ 政府が半導体国産化の大号令=高口康太
「やれやれ、半導体が足りない。ただの不足じゃない。極度の不足だ」
中国スマートフォンメーカー大手の小米科技(シャオミ)の盧偉冰(ルー・ウェイビン)中国区総裁が2月24日、SNSに書き込んだ言葉だ。一部機種では生産台数を減少させざるを得ず、品薄になる事例も出ているという。また、シャオミは4月にスマートテレビの値上げを発表したが、半導体を中心とした部品価格の上昇が要因と説明している。
2020年後半より車載用半導体の不足が注目されてきたが、今や半導体不足の影響はスマートフォンやIoT(モノのインターネット)デバイス、家電など、さまざまな分野に広がっている。さらに現在では品不足が品不足を招いている側面も否定できない。ドラッグストアでトイレットペーパーが買い占められるのと似たような、不安心理の連鎖だ。
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週刊エコノミスト
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