インフレヘッジとしてのJ―REITの魅力=鳥井裕史
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市場分析 インフレに強い金&REIT 不動産上昇でREIT恩恵 含み益率は過去最高水準=鳥井裕史
2020年のJ-REIT(日本版不動産投資信託)市場は新型コロナウイルスの影響を受けて厳しい環境であった。東証REIT指数は20年2月に2200ポイント台半ばにまで上昇し、堅調に推移していたが、新型コロナの発生により同指数は同年3月に一時、1100ポイント台にまで急落、その後もさえない展開が続き、20年のパフォーマンスは東証株価指数(TOPIX)を大きく下回る結果となった。
一方、21年に入るとJ-REIT市場は復調し、東証REIT指数は5月に入り2050ポイント前後の水準にまで回復した。コロナ禍においてはオフィス稼働率の低下やホテル市況の悪化に伴う賃料収入減少の一方、低金利環境の継続やインフレ期待から不動産価格は上昇を続けている。
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週刊エコノミスト
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