マーケット・金融

インフレヘッジとしてのJ―REITの魅力=鳥井裕史

市場分析 インフレに強い金&REIT 不動産上昇でREIT恩恵 含み益率は過去最高水準=鳥井裕史

 2020年のJ-REIT(日本版不動産投資信託)市場は新型コロナウイルスの影響を受けて厳しい環境であった。東証REIT指数は20年2月に2200ポイント台半ばにまで上昇し、堅調に推移していたが、新型コロナの発生により同指数は同年3月に一時、1100ポイント台にまで急落、その後もさえない展開が続き、20年のパフォーマンスは東証株価指数(TOPIX)を大きく下回る結果となった。

 一方、21年に入るとJ-REIT市場は復調し、東証REIT指数は5月に入り2050ポイント前後の水準にまで回復した。コロナ禍においてはオフィス稼働率の低下やホテル市況の悪化に伴う賃料収入減少の一方、低金利環境の継続やインフレ期待から不動産価格は上昇を続けている。

残り1038文字(全文1407文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事