日経平均株価 特定銘柄の影響が大きい難点 「500種平均」なら過去最高値=和島英樹
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日経平均株価は今年2月15日、1990年8月以来となる3万円台の大台に乗せ、「30年半ぶり」として大きなニュースにもなった。しかし、すでに昨年9月に過去最高値を更新し、現在も最高値圏で推移する日本株の指数がある。それは「日経500種平均株価」だ。日経平均と日経500種平均の違いを探ると、日経平均の抱える課題が改めて浮き彫りになる。
日経平均は日本株を代表する株価指数として位置付けられ、個人投資家にもなじみが深い。日本経済新聞社が業種のバランスを考慮して東証1部上場の225銘柄を選定し、旧来の額面制度を引き継いだ「みなし額面」によって各銘柄の株価を旧50円額面に換算。225銘柄の株価合計を、銘柄入れ替えや株式分割・併合の影響を調整する「除数」で割ることで算出している。
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週刊エコノミスト
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