なぜ今、地銀は中小企業に多額の貸し出しができるの？

新型コロナウイルス感染拡大の影響で資金難に苦しむ中小企業を支援するため、地方公共団体と金融機関、信用保証協会などが連携して実施する「制度融資」を活用しているからだ（図）。

　この制度は、都道府県などが貸手の金融機関に利子を支払うことにより、借り手の中小企業は利子を負担せずに済む。中小企業からみると、事実上、無利子・無担保で融資を受けられるため「ゼロゼロ融資」とも呼ばれている。

　政府は中小企業の経営破綻を防ぐため、ゼロゼロ融資を、２０２０年５月から21年５月末までの期間限定で民間金融機関が利用できるようにした（政府系金融機関は年末まで当面延長）。