東京市場、ワクチン出遅れの局面に=三宅一弘
有料記事
東京市場 ストラテジストが読む ワクチン接種進み株価持ち直しへ=三宅一弘
主要国の景況感は、新型コロナのワクチン接種率との連動性が高くなっている。6月半ば時点の人口比でみたワクチン接種率はカナダや英国が60%を、米国が50%を突破し、欧州連合(EU)も45%に到達し、集団免疫獲得に近づいている。
欧米では活動制限の緩和が進み、消費者心理や企業マインドの改善が進展し、特にコロナ禍で激減していた外食、観光、空運などをはじめとする「サービス業(非製造業)」の好転が著しい。
一方で、ワクチン接種の遅延や変異株の脅威にさらされている新興国などでは、景況感が低迷している。日本はワクチン接種が遅れ、内需景気の停滞が続いてきたが、5月以降ワクチン接種が本格化し、秋に集団免疫獲得に接近ならば、景況感は現在とは様変わりするだろう。
残り532文字(全文892文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める