商社2021 解剖!5大商社の財務①住友商事 良くも悪くもメディア頼み 21年3月期は過去最大赤字
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商社業界は今、新型コロナウイルス感染拡大や脱化石燃料の流れを受けた稼ぎ方が求められている。5大商社の経営分析を、5週にわたり配信する。初回は住友商事。
住友商事はメディアやIT関連事業を得意とする。2021年3月期は、良くも悪くもこの特徴が出た。
21年3月期の最終(当期)損益は過去最大の1530億円の赤字。一過性の特別損失の一部を上げると、マダガスカルのニッケル事業で中長期の市況見通し下落や操業停止による減損(850億円)▽欧米青果事業「ファイフス」で、米国市況の悪化などによる損失発生(380億円)▽豪州石炭火力発電「ブルーウォーターズ」の融資借り換えの中止に端を発する減損(250億円)などがある。
一方で、得意とするメディア分野が前期比増で、屋台骨を支えた。取り込み利益(住友商事の出資比率に応じた子会社、関連会社の純利益の取り込み額)1位のケーブルテレビ局運営事業「ジュピターテレコム」は、往年の350億円の取り込み利益を稼いでいた時期には及ばないが、前期比20億円増の298億円で、22年3月期は309億円を見込む。ITシステム会社「SCSK」もDX(デジタル・トランスフォーメーション、デジ…
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週刊エコノミスト
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