東京株:FRBタカ派化、割安日本株は反転へ(秋野充成)
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東京市場 ストラテジストが読む 金利低下に転機、日本株に反転の芽=秋野充成
6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)が終了し、16日公表された政策金利見通し(ドット・チャート)では、FOMC参加者らが2023年末時点で適切だと考えるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は中央値で0・62%だった。3月までの0・12%から大幅に切り上がり23年中に2回の利上げが中心的な見方となっている。
利上げ予想の前倒しの背景にあるのは、持続的なインフレへの懸念だ。FOMC参加者の予想では、物価指標である個人消費支出(PCE)デフレーターはコアベース(エネルギー・食品除く)で21年中央値が+3・0%と3月時点(+2・2%)から大きく引き上げられた。利上げ時期の前倒しにより、量的金融緩和の縮小(テーパリング)開始の時期も想定より早まる可能性が高い。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は足…
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週刊エコノミスト
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