穀物は再エネが価格に影響=村井美恵
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穀物 再エネが穀物価格に影響=村井美恵
トウモロコシと大豆が下落した。いずれも米国の作付けが過去5年平均を上回るペースで進み、発芽も順調で、豊作の期待が高まったためだ。また、6月11日にバイデン大統領が石油業者に課しているバイオ燃料の混合義務量の緩和を検討中との報道により、バイオ燃料向け需要の縮小懸念が台頭して売られたことも影響している。
トウモロコシはバイオエタノール、大豆由来の大豆油はバイオディーゼルの原料となる。米国のバイオ燃料向け原料に占めるトウモロコシと大豆油の割合は双方とも約3割と大きい。ただ、トウモロコシと大豆の価格は基本的に高値圏にある。特にトウモロコシは5月に入り、中国向けを中心に9月に始まる新穀(2021年9月~22年8月産)の輸出成約が急増し、足元の価格と新穀の値差が急激に縮小している。下値も堅そうだ。今後は…
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週刊エコノミスト
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