4~6月期の中国GDPは1桁台に失速の可能性も=三尾幸吉郎
有料記事
今週のポイント 中国GDP発表(7月15日) 1桁台に失速か=三尾幸吉郎
中国国家統計局は7月15日に21年4~6月期の国内総生産(GDP)を発表する。前回発表された1~3月期は前年同期比18.3%増と、新型コロナウイルスで前年同期に落ち込んだ反動という要因もあって極めて高い伸びを示すこととなった。そして、4~6月期は反動要因が減じることを背景に1桁台に低下するとの見方が支配的だ。
既に発表された景気指標を確認すると、成長率と連動する傾向がある鉱工業生産は4月が前年同月比9.8%増、5月が同8.8%増と1~3月期の前年同期比24.5%増を大きく下回った。製造業購買担当者景気指数の動きから見て、6月も減速する可能性が高いため、4~6月期の成長率は8%前後に低下しそうである。
残り386文字(全文726文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める