経済・企業

インドの貧困解消を電動リキシャで解決する日本のEVベンチャー

注目企業2 テラモーターズ(東京都)

上田晃裕・テラモーターズ社長 「低所得層にクルマのローンを提供する」

 インドで「Eリキシャ」というEV3輪車を展開し、約40社が参入している中でシェアはトップだ。インド東部の西ベンガル州コルカタに工場があって、日本人5人を含め約100人が働いている。

 米EV大手のテスラは富裕層を対象にした高級車からEVを普及させたのとは逆に、当社は貧困層から入っている。一部の富める人たちの「愛車」ではなく、大多数の貧しき人々にとっての「必要とされる車」がEリキシャだ。

 もっとも、当社はつくって売るだけの会社ではない。7月からローン事業を本格的に始めた。これにより、低所得者でもEリキシャを購入できて、タクシーや運送など事業を始められる。車両の後ろに広告を載せる取り組みも始めた。

 20年度の販売は約1万5000台。今年度は2万台を目指したいが、コロナ禍で先行きは不透明だ。

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週刊エコノミスト

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