週刊エコノミスト Online 商社2021
インタビュー 5年ぶり2度目の商社トップ・伊藤忠・石井敬太社長 「社員の良いところは『貪欲さ』、悪いところは……」
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2021年3月期に連結最終(当期)利益4014億円と、利益で5年ぶり2度目の商社トップとなった伊藤忠商事。4月に社長兼COO(最高執行責任者)に就任した石井敬太氏に、会社の重点施策や社員の長所短所を聞いた。(聞き手=種市房子、稲留正英/編集部)
-- 今年度から3カ年の中期経営計画では、「SDGs(持続可能な開発目標)への貢献・取り組み強化」と「マーケットイン」を重点施策に掲げた。SDGsでは多様なビジネスが考えられるが、伊藤忠商事の特徴を出せる具体策は。
石井 当社の源流である「近江商人」は売り手、買い手が満足するだけではなく、世間(社会)にも貢献する「三方よし」の理念を重んじた。SDGsは「三方よし」の理念に通じる。当社は消費者と多様な接点を持つことから、消費者起点のSDGsビジネスに注力したい。例えば、家庭用蓄電池事業だ。
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