週刊エコノミスト Online

インタビュー 5年ぶり2度目の商社トップ・伊藤忠・石井敬太社長 「社員の良いところは『貪欲さ』、悪いところは……」

2021年3月期に連結最終(当期)利益4014億円と、利益で5年ぶり2度目の商社トップとなった伊藤忠商事。4月に社長兼COO(最高執行責任者)に就任した石井敬太氏に、会社の重点施策や社員の長所短所を聞いた。(聞き手=種市房子、稲留正英/編集部)

-- 今年度から3カ年の中期経営計画では、「SDGs(持続可能な開発目標)への貢献・取り組み強化」と「マーケットイン」を重点施策に掲げた。SDGsでは多様なビジネスが考えられるが、伊藤忠商事の特徴を出せる具体策は。

石井 当社の源流である「近江商人」は売り手、買い手が満足するだけではなく、世間(社会)にも貢献する「三方よし」の理念を重んじた。SDGsは「三方よし」の理念に通じる。当社は消費者と多様な接点を持つことから、消費者起点のSDGsビジネスに注力したい。例えば、家庭用蓄電池事業だ。

残り2577文字(全文2944文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事