経済・企業

貴金属・非鉄 金は緩和縮小で2000ドル超 プラチナ、銅は落ち着く=江守哲

 金の価格については、年末に向けて膠着(こうちゃく)状態が続くと予想する。参考になるのは、2013年5月以降の米連邦準備制度理事会(FRB)によるテーパリング(量的緩和の縮小)から利上げ実施までの動きだ。

 当時は、テーパリングを示唆した段階から上値が重くなり、その後は利上げが実施される15年12月まで上値の重い状況が続いた。しかし、利上げ開始後から金価格は上昇し始め、昨年の1トロイオンス=2000ドル超の高値を付けるに至った。今回は利上げが織り込まれるまでは、1700~1900ドルのレンジを想定しておきたい。利上げが前倒しの動きになれば、上昇に向かう時期も早まるだろう。FRBが認めるように、2%のインフレ率が実現すれば、米実質金利の低下…

残り483文字(全文805文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事