貴金属・非鉄 金は緩和縮小で2000ドル超 プラチナ、銅は落ち着く=江守哲
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金の価格については、年末に向けて膠着(こうちゃく)状態が続くと予想する。参考になるのは、2013年5月以降の米連邦準備制度理事会(FRB)によるテーパリング(量的緩和の縮小)から利上げ実施までの動きだ。
当時は、テーパリングを示唆した段階から上値が重くなり、その後は利上げが実施される15年12月まで上値の重い状況が続いた。しかし、利上げ開始後から金価格は上昇し始め、昨年の1トロイオンス=2000ドル超の高値を付けるに至った。今回は利上げが織り込まれるまでは、1700~1900ドルのレンジを想定しておきたい。利上げが前倒しの動きになれば、上昇に向かう時期も早まるだろう。FRBが認めるように、2%のインフレ率が実現すれば、米実質金利の低下…
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週刊エコノミスト
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