商社2021 Top Interview1 石井敬太・伊藤忠商事社長 「消費者起点で事業を発想」
有料記事
4月に就任した伊藤忠商事の石井社長に、重点施策の2本柱である「SDGs」「マーケットイン」の詳細を聞いた。
(聞き手=種市房子/稲留正英・編集部)
消費者起点で事業を発想 SDGsビジネス収益化
── 今年度から3カ年の中期経営計画では、「SDGs(国連の提唱する持続可能な開発目標)への貢献・取り組み強化」と「マーケットイン」を重点施策に掲げた。SDGsでは多様なビジネスが考えられるが、伊藤忠商事の特徴を出せる具体策は。
■当社の源流である「近江商人」は売り手、買い手が満足するだけではなく、世間(社会)にも貢献する「三方よし」の理念を重んじた。SDGsは「三方よし」の理念に通じる。当社は消費者と多様な接点を持つことから、消費者起点のSDGsビジネスに注力したい。例えば、家庭用蓄電池事業だ。
残り2368文字(全文2714文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める