週刊エコノミスト Online

商社2021 Top Interview1 石井敬太・伊藤忠商事社長 「消費者起点で事業を発想」

 4月に就任した伊藤忠商事の石井社長に、重点施策の2本柱である「SDGs」「マーケットイン」の詳細を聞いた。

(聞き手=種市房子/稲留正英・編集部)

消費者起点で事業を発想 SDGsビジネス収益化

── 今年度から3カ年の中期経営計画では、「SDGs(国連の提唱する持続可能な開発目標)への貢献・取り組み強化」と「マーケットイン」を重点施策に掲げた。SDGsでは多様なビジネスが考えられるが、伊藤忠商事の特徴を出せる具体策は。

■当社の源流である「近江商人」は売り手、買い手が満足するだけではなく、世間(社会)にも貢献する「三方よし」の理念を重んじた。SDGsは「三方よし」の理念に通じる。当社は消費者と多様な接点を持つことから、消費者起点のSDGsビジネスに注力したい。例えば、家庭用蓄電池事業だ。

残り2368文字(全文2714文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事