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週刊エコノミスト Online 特集

商社2021 財務&注目事業 三井物産 化学品 CO2活用でメタノール製造

鉄鉱石・銅好調 過去最高益へ

 今年4月、専務だった堀健一氏が社長に就任し、新体制が発足した。

 かつては資源・エネルギー事業が利益の7~8割を稼ぎ、「資源商社」の色合いが強い。2021年3月期最終(当期)利益は前期比14.3%減の3354億円だった。資源・エネルギー事業が全体に占める割合は6割程度にまで下がったが、それでも同分野の底堅さが目を引いた。取り込み利益(出資比率に応じた子会社、関連会社の純利益の取り込み額)の高い事業には、鉄鉱石・銅生産やLNG(液化天然ガス)など資源・エネルギー事業関連が並ぶ。

 ただ、非資源事業も着々と育っている。代表的なのは、北米で自動車販売、トラックリース事業を手掛ける「ペンスキー」だ。16年3月期は87億円に過ぎなかった事業を21年3月期は202億円にまで育てた。22年3月期は鉄鉱石や銅の価格上昇を受けて、同社としても、商社業界でも過去最高の6400億円を見込む。

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