週刊エコノミスト Online

INTERVIEW 渡辺努(東京大学大学院教授) 「物価上昇にカルテルの一時容認を」

INTERVIEW 渡辺努(東京大学大学院教授) 「物価上昇にカルテルの一時容認を」

── 日本では外食など諸物価が海外に比べて安いとの認識が広がっている。

■日米の外食物価を比較すると1990年代半ばごろまでは右肩上がりの物価上昇傾向に乗っていたが、その後は米国が順調に伸びているのに対して日本はほぼ平らになっている(17ページ図1)。微妙に上がっているのは消費税率引き上げの影響によるもので、価格はほとんど上がっていない。日銀が2013年4月に「異次元緩和」を始めて為替は円安に反転し、本来なら日本の価格は上昇するはずだったがそうならなかった。結果的に日本は安いということになった。

残り1204文字(全文1495文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月6日号

上がる金&揺らぐドル 史上最高値への地殻変動16 米実質金利との逆相関 崩れた背景に中銀の買い ■村田 晋一郎/谷道 健太19 これで分かった! 「金」の基礎知識 Q&A ■池水 雄一 徹底展望 2023年末 金価格の見通し22 2300ドル 非民主的国家が買い増し 西側への不信で分断拡大 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事