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週刊エコノミスト Online 安い日本

INTERVIEW 渡辺努(東京大学大学院教授) 「物価上昇にカルテルの一時容認を」

INTERVIEW 渡辺努(東京大学大学院教授) 「物価上昇にカルテルの一時容認を」

── 日本では外食など諸物価が海外に比べて安いとの認識が広がっている。

■日米の外食物価を比較すると1990年代半ばごろまでは右肩上がりの物価上昇傾向に乗っていたが、その後は米国が順調に伸びているのに対して日本はほぼ平らになっている(17ページ図1)。微妙に上がっているのは消費税率引き上げの影響によるもので、価格はほとんど上がっていない。日銀が2013年4月に「異次元緩和」を始めて為替は円安に反転し、本来なら日本の価格は上昇するはずだったがそうならなかった。結果的に日本は安いということになった。

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