今週のポイント 中国GDP発表(10月18日) 7~9月期成長率は5%台前半か=三尾幸吉郎
有料記事
中国国家統計局は10月18日、2021年7~9月期の国内総生産(GDP)を発表する。前回発表された4~6月期は前年同期比7.9%増と、コロナ禍の沈静化などで高い伸びを示した。しかし、7~9月期はコロナ禍の再発に加えて、半導体不足や電力不足、それに中国恒大集団など不動産業の経営不安もあって、成長率は低下しそうだ。
既に発表された景気指標を確認しておくと、成長率と連動する鉱工業生産は7月が前年同月比6.4%増、8月が同5.3%増と4~6月期平均の同9.0%増を下回った。そして製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.6%と境界線となる50%を19カ月ぶりに下回り、9月の鉱工業生産は4%台に低下する可能性が高い。コロナ禍による半導体不足や環境対策による電力不足で、一部の工場が操業停止に追い込まれたことが響いた…
残り271文字(全文628文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める