非上場の時代 西川八一行 西川社長 「創業455年の西川ふとん 上場のメリット薄い、安売り合戦したくない」
有料記事
── 創業以来、非上場を続けている理由は。
西川 当社は創業455年で、創業家出身の社長が私で15代続いている。布団など寝具商品は、売り上げに季節性があり、年間を通して一定ではない。非上場企業である当社は決算が年に1回だが、上場企業は四半期ごとの決算が求められている。場合によっては四半期決算で赤字も出ることがあり得る。
株主から四半期の業績改善を求められて、無理に応えようとすると、安い商品を作って売り上げを伸ばすような事態になりかねない。家具業界では、ニトリや良品計画など当社とは違う価格戦略で寝具の事業をしている会社もあるが、似たようなことはできない。上場した場合、株主からの要求はブランド価値の向上につながらない場合もあると考えている。
残り716文字(全文1037文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める