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週刊エコノミスト Online 下がるマンション 不動産大予測

埼玉・川口が人気急上昇 マンション高騰で若者の都心離れ

 マンション高騰はいつまで続くのか。今後の見通しを不動産調査会社、東京カンテイの井出武上席主任研究員に聞いた。(「下がるマンション 不動産大予測」特集はこちら)

――新築マンション、中古マンションの価格上昇が続き、庶民には購入が厳しい水準になっています。

井出 首都圏も地方も値上がりが続いています。東京カンテイの直近の調査(2020年12月末現在)では、住宅価格を平均年収で割った年収倍率は、新築マンションの場合、全国平均で8・41倍です。東京都は13・4倍と過去15年間での最高値、神奈川県と埼玉県も3年ぶりに10倍台に上昇しました。

 年収の何倍なら住宅購入に適しているのか、判断は難しいですが、首都圏の新築マンションは06年当時は6倍台でした。東京都は08~10年に9~10倍台でした。当時と比べて賃金は上がらないのにマンション価格が上昇している状況です。現在は、1991年~92年のバブル期以来の水準になっています。

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