マーケット・金融

東証再編でこれから問われる日本株の実力=編集部

市場の再編で日本株の活性化なるか(東証の山道裕己社長)
市場の再編で日本株の活性化なるか(東証の山道裕己社長)

東証再編 3市場の上場銘柄発表 問われる企業価値向上=稲留正英

 東京証券取引所は1月11日、4月4日から実施する新しい市場区分について、各市場に上場する企業名を発表した。1月11日現在、東証には、東証1部(2185銘柄)、同2部(474銘柄)、同マザーズ(424銘柄)、ジャスダックスタンダード(658銘柄)、同グロース(36銘柄)の5市場があり、3777銘柄が上場している。これが、「プライム」(1841銘柄)、「スタンダード」(1477銘柄)、「グロース」(459銘柄)の3市場に再編される。

 今回の市場再編の狙いには、(1)2013年の大阪証券取引所との市場統合で5市場に増えた市場区分を三つに整理し、それぞれの性格をはっきりさせること、(2)現在より厳しい上場基準を設けることで、企業に持続的な成長と中長期的な企業価値向上への動機づけをすること──がある。

 具体的には、現在の東証1部に相当するプライム市場は、流通株式時価総額で100億円以上と十分な流動性を備え、かつ、海外投資家との対話が可能な高度なコーポレートガバナンス(企業統治)の基準を備えた企業を対象とする。同様に、スタンダードは流…

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