マーケット・金融

投資家・村上世彰氏「金融教育」で話したポイントとは

N高投資部で教える村上世彰氏 角川ドワンゴ学園提供
N高投資部で教える村上世彰氏 角川ドワンゴ学園提供

村上世彰氏 投資家 「お金は道具、決めるのは自分 それを伝えるのが金融教育」

 <INTERVIEW>

 「もの言う株主」(アクティビスト)として知られた村上世彰氏は今、高校生に投資を教えている。その思いなどを聞いた。

(聞き手=中園敦二・編集部)

── 角川ドワンゴ学園の通信制高校N高校(沖縄県うるま市)が2019年5月に設立した投資を学ぶ部活動「投資部」で特別顧問を務め、現在は21年4月開校のS高校(茨城県つくば市)も一緒に投資部を展開しています。

■旧知の夏野剛・角川ドワンゴ学園理事(KADOKAWA社長、ドワンゴ社長)から頼まれたのがきっかけです。時間がかかって結構大変ですが、社会貢献活動の一環です。

── 部員の高校生に1人当たり20万円を提供し、東証1部上場銘柄を対象に株式投資を経験させていますね。損失を出しても返済不要で、利益が出れば部員個人のものになるというルールですが、その狙いは?

■講義を聴くより、実際にお金を使って損したり、得したりするほうが分かりやすいからです。どの株がいいとか悪いとかはアドバイスせず、自分で考えてもらっています。(教育として)一番いいのは、「失敗する」ことで…

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